2023/07/21 解決事例
遺産共有不動産の分割について
相談前の状況
遺産分割協議をせずに、法定相続分での相続登記をされており、不動産が共有となっていました。共有者間の感情のもつれが生じたことから、共有物分割の協議(訴訟手続きもにらんで)の依頼をされました。
対応策
相手方は、不動産の一部を店舗として利用していたため、相手方は、現物分割を主張されていました。しかし、不動産の形状から現物分割では、その後の利用が困難な状況でした。そこで、不動産業者と打ち合わせをした上で、こちらが買い取る方向で提案(代償分割の提案)をしました。すると、相手方は、逆に買い取りたいとの意向を示したため、相手方に買い取ってもらうこととして解決しました。
ひとこと
当事者間の長年の感情等から、協議ではまとまらず、結局、訴訟手続きにまで至ってしまいました。現物分割の困難性(土地の形状、相手方に土地利用の必要性がないこと)を主張立証することを工夫しました。金額的には、こちらの主張していた金額よりも高い金額を提案していただいたので、依頼者にとっては、よかったと思います。